4年越しの見る阿呆(第59回高円寺阿波おどりを終えて)
- 2015/08/31
- 02:05
高円寺にお店を構えて4度目の夏。
4度目の阿波おどりにしてついに・・・
私、「見る阿呆」になりました!
これまでの3年間は
我があづま通りに来てくださる
「東京天水連」さんを土日の午後2回、
ほんの数分間ですが
毎年それを心底楽しみにしていました。
それが今年は。
今年の夏は
人間の生死を痛感する出来事が
個人的にあったことも多分に影響し、
「愉しめるうちに愉しもう!」
と強く思うようになりまして。
高円寺をもっとたのしんじゃおう!と
金曜日から日曜日の3日間、
存分に阿波おどりに浸りました。

金曜日の「ふれおどり」は
しっかりと18時のスタートを
純情商店街で迎え、
葵新連さんや江戸っ子連さんに見入り
大好きな東京天水連さんが来たところで
一緒にルック方面へ移動。
舞蝶連さんのど迫力を
遠巻きにみて驚きながら
ルック商店街で2度目の「ふれおどり」time。
ここでは
写楽連さん、朱雀連さん、和楽連さん、ひょっとこ連さん
などこれまた初体験の
様々な阿波おどりを体感。

最後に
パル商店街へ少し駆け足で戻ると
さすがに駅前に近いだけあって
ものすごい賑わい。
なんとか見られる場所をみつけて
天狗連さんや他の商店街でみた二度目の連を楽しみ、
最後は偶然にも
東京天水連さんを見終わったところで
ちょうど20時に。


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ふれおどりですっかり心をもっていかれ
翌日の土曜日は
初の大通り編成の阿波おどりデビュー。

この日は徳島の連が見られるのを
心待ちにしていたので
リズム感が最高で安定感抜群の苔作さん、
阿呆連と江戸っ子連の合同連の大迫力に酔いしれ、
もちろん東京天水連さんは見逃さず、
最後は
東京葵連、むさし連さんが差し掛かったところで
「5・4・3・2・1 しゅ〜りょ〜」
の合図。
「15分前です」
「10分前です」
のアナウンスも初体験で
会場全体の空気が高揚していくのを
肌で感じました。
帰路の間も
皆が阿波おどりという一つのことに
参加し終えた感があって
なかなかいいものでした。
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そして翌日曜日。
実は日程表で最初から狙っていた
「座・高円寺」での
阿波おどりに
朝11時からチケットを購入して
初観覧してまいりました。
写楽連
華純連
弁慶連
胡蝶連
花菱連
東京天水連
個人的な好みになりますが
華純連さんの卓越した完成度の高さに感動し、
この回の最後を締めてくれた
東京天水連さんの凄さを再認識して
劇場を後にしました。


と、ここで終わりかと思いきや、
この後すぐに
天水連さんがあづま通りに来てくれるという
嬉しいスケジュールだったため、
私にとっては
ことしの阿波おどりの締めくくりを
いちばん好きな天水連さんに
帯同しながらお店へ到着するという、
最高のものとなりました。
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たくさんの連を間近で見て、体感して
とても感動いたしました。
みなさま本当に
真剣そのもの
輝いていました。
その中でも
特に輝いている方というのは
どの連にも必ずいらっしゃるもので
人間のオーラといいますか、
パワーはとても興味深く、
面白いものだなとつくづく思いました。
そして
連によって若干の差はあるものの、
日々の練習は過酷で真剣で
生半可な気構えではできないということに
納得でした。
女踊り、男踊り、
そして鳴り物のみなさま。
見れば見るほど奥が深く、
終わりのない鍛錬が必要そうなだけに
一度ハマったら
そう簡単にはやめられないでしょう。
周りへの配慮、気遣いも素晴らしく
年長者への尊敬や
いい意味での年功序列があり。
そして
歳を重ねれば重ねるほど
素敵にみえる阿波おどり。
白髪交じりのおじさま、おじいちゃん世代が
本当に格好よく素敵で
歳をとりたくなる素晴らしいお手本に
阿波おどりを介して
接することのできる若手さんたちは
恵まれた幸せ者ですね。
「踊る阿呆に見る阿呆、
同じ阿呆なら踊らにゃ損損」
というのは
そういうことも含めて?
と感じました。
来年は60回を迎える
高円寺阿波おどり。
無事に
皆でまた来年もたのしめますように
お祈りしながら・・・
お名残惜しいですが
2015年の高円寺阿波おどりは
幕を閉じました。
未だにたくさんの商店街が存在する高円寺という街には
まだまだパワーがあることが
感じられる貴重なひととき。
どうもありがとうございました。